2025年 年頭ご挨拶
明けましておめでとうございます。
新しい年を迎えるにあたり、皆様のご健康とご多幸、世界の平和をお祈りいたします。
世界の社会情勢は昨年同様、憂いを帯びております。戦争は終わらず、不景気は相変わらず。日本では能登地震の復興もままなりません。子どもたちに明るい未来を見せていくため、社会全体の大人たちが元気に楽しく、希望を持って、お互いを尊重しあって生きていきたいものです。
さて、創立76年目に突入したひとみ座は、数年前より計画してきました、5階建のひとみ座本館(1965年建築)を解体、新しい建物の建築を始めました。7月完成予定です。
ひとみ座が未来に向かって元気に活動していくために、この建物をどう利用していこうか、みんなでワクワクしています。
ひとみ座は大きな一つの船ではなくいろいろな大きさの船の集まりです。
それぞれが人形劇という旗印の元、船にはどこかにひとみ座のマークが付いていて、船たちがなんとなくまとまってなんとなく同じ方向に進んでいる、という感じです。
そして来年度も新しい船が帆を上げようとしています。
そのどれもが新たな挑戦を掲げた劇団員からの企画です。
3月「華氏451度」
8月「霧のむこうのふしぎな町」
12月「○×○」(ハグ・キス・ハグ)
2026年3月「ペドロ・パラモ」
同じく3月デフ・パペットシアターひとみ待望の新作「クラバート(仮題)」
どの作品も演出や脚本、人形、音楽、演技に新しい感覚を取り入れて深いテーマを発信いたします。
また、劇団員が自主的に企画を立てた小さな作品の新作も次々と生まれてきています。
いったいどんな人形劇になっていくのか!私たちも期待にドキドキしています。2025年はひとみ座にとってチャレンジの一年になりそうです。
詳しいことはホームページなどで発信していきますのでご確認ください。
学校などの教育、保育の現場での人形劇はもちろん、全国のおやこ劇場こども劇場での上演、0〜2歳までのお子さんと保護者の方のための「ひとみざちびっこくらぶ」
「人形劇まつりin川崎市民プラザ」など地域のイベントへの参加、ひとみ座寄席、乙女文楽は各地での上演やワークショップも毎年続けて行っています。
誰でも参加できる連続人形劇講座「パペットラボ」も開催予定。
NHKなどの番組の人形劇操演、ひとみ座以外の企画への参加(日生劇場など)、人形指導、大学の講師、などなど、今年も劇団員は全国飛び回って人形劇の楽しさ、魅力を広めていきます。
どうぞご期待ください!
2025年の海はどうやら荒れ模様?ですが、お互いを励まし合いながら、乗り切っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします!
人形劇団ひとみ座代表 中村孝男