2020年夏、これからのひとみ座の活動について

日頃より人形劇団ひとみ座の活動をご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

新型コロナウィルスの蔓延は、世界中の人々の生活に影響を及ぼしております。感染を防ぐ努力をするしかない現在、日本でも収束するどころか再び増加傾向にあり、検査体制が少しずつ整ってきているとはいえ、誰もが見えない不安を抱えながら生活をしています。感染の危険にさらされながらも頑張って下さっている医療関係者の皆様、本当にありがとうございます。また、感染によって苦しい思いをされている皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

私たちひとみ座の活動も、3月からほぼ休止に近い状態が続いております。今後の活動も見通しが立っておりません。でもそれは、このコロナ禍の中では仕方のないことだと思います。

私たちの人形劇は、生で観劇してもらうことが活動の主軸にあります。子どもたちは集まって同じ空気の中で劇を楽しむことで、創造力を高め、人形たちに息を吹き込み、劇の奥にあるテーマを共有するのです。この子どもたちがくっつきあって笑いあう状態は、確かにコロナウィルスと共存できるものではありません。

でも、自粛期間の後、少しずつ小規模の上演を始めていく中で、舞台からの距離や客席の間隔をとることが舞台空間を必ずしも壊すものでもないことを感じています。それより大事なことは、そこに人がいることであり、そのつながりを感じられることなのだと。それが人が人としてより良く生きていくための手段である文化芸術の役割なのだと。(もちろん、小さな子どもたちには安心できる人との密着も大事ですが)。そしてこの不安な状態が終わり、安心できる社会になったとき、文化芸術の活動はきっと社会の中で大切なものになっていくだろうと思っています。

私たちの活動の力は本当に微々たるものではありますが、持続可能な社会形成の一翼を担うものと信じ、コロナが収まっているだろう新しい世の中に人形劇団ひとみ座が残っていくためにも、あきらめないで活動を続けて行くことを決意致しました。

そのためには、劇団員一同、普段の生活から見直し、今示されているガイドラインを守るのはもちろんのこと、またはそれ以上の警戒心をもって万全の感染予防対策をとりつつ、石橋を叩いて渡る思いで公演に臨みます。

「安全に楽しんでもらうこと」が最優先です。

皆様、どうか私たち人形劇団ひとみ座の活動をご理解頂き、見守っていただければ幸いです。何卒よろしくお願い致します。

これから暑くなります。お身体ご自愛下さいますように。


2020年7月 人形劇団ひとみ座代表 中村孝男