訃報

訃報

  去る8月2日、元劇団代表の伊東史朗(本名伊東史郎)が食道癌のため逝去いたしました。77歳でした。

  一年半前に病気が発覚して以来治療を行っておりました。本人の意志によりまして葬儀は執り行わず、
近親者のみが見守る中、4日に荼毘に付されました。

  伊東史朗は 1966年にひとみ座に入団しますが、その前から神戸人形座、人形芸術座で人形劇役者として活躍しており、
ひとみ座に入団してからは、演出家、脚本家、俳優として創造的な活動の中心となり、1998年から 2006 年までは劇団代表を務め、運営面も含めひとみ座を牽引してきました。

  40周年記念公演のリア王は劇団員総出演で、片岡昌の人形美術とともにひとみ座の記念碑的な作品となりました。
また、ひとみ座のレパートリーの多くは伊東史朗による脚本、演出で、まさに一つの時代を築き上げた人でした。

  また、一人芝居も独自の研究を重ね、シローおじさんとして全国の子どもたちに親しまれました。不動の人気を誇る「パンチくんおおあばれ」は、イギリスでのパンチ生誕350年祭に招かれ、好評を博しました。日本で唯一操作者として世界パンチ協会会員証が贈られた俳優でもありました。箱回しという手法での「花咲かじいさん」「白雪姫」も、とにかく笑いが絶えない人気の作品でした。

  ひとみ座はまた大きな存在を失ってしまいました。 しかし、伊東史朗が残していったものはしっかりと生きており、色あせることはありません。今はただ、冥福を祈り、私たちとともに生きてくれた伊東史朗に感謝をするのみです。

  そして、11月4日、ひとみ座におきまして伊東史朗を偲ぶ会を開催いたします。 ご遺族の希望もあり、お世話になった方々への感謝とともに明るく故人を語り合う会にしたいと思っております。 時間など、詳細が決まりましたらまた告知をいたします。

  創立70周年に伊東史朗がいなくなってしまうことは誠に寂しいことですが、きっとこれからも上から見守ってくれていると信じて劇団員一同、心を一つにしてがんばってまいります。今後ともご支援よろしくお願いいたします。

  代表 中村孝男